高血圧について
現在、酷暑の最中、皆様いかがお過ごしでしょうか。脱水にならないように、気をつけて下さね。
春の健康診断のシーズンの後、会社勤めの方が、健康診断を受けられて、その後異常値を指摘され、クリニックに受診される方が、散見されます。血圧上昇を指摘され、受診される方が多く、当クリニックでは、血圧のお話をさせていただく機会が多いです。お話のネタで参考にさせてもらうのは、日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン2019です。健康診断の時や診察室で血圧が高くなることは、よく経験することで、自宅で測っていただくと、正常値になることがあります。診察室では、収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上あるときは高血圧と診断します。高血圧と該当する方に関しては、できるだけ家庭で血圧を測ることをおすすめします。手首で測る血圧計を購入される方が多いのですが、我々は、上腕で測定する血圧計を推奨しております。家庭で測る血圧も早朝や就寝前と安定している時間に限り測定値を収集していただき、家庭での収縮期血圧が135mmHg以上あれば高血圧と診断いたします。高血圧と判断された方に関しては、まず生活習慣の修正をお願いし、数週間のレベルで、食事や運動に気をつけていただき、それでも血圧の数値が変化しないときは、薬物療法をお勧めいたします。
高血圧を治療する究極の目的は、血管障害(脳梗塞、心筋梗塞など)を予防することにあります。厚生省は循環器病対策推進基本計画を策定し、国民の皆様の血管病の予防に関して、色々な対策を考えています。
高血圧治療の一つとして非薬物療法というものがあります。よく運動し、塩分を控えた低カロリーの食事を意識して、体重の管理を行うというものです。血圧に留意をしていただくということは将来の元気な自分をコミットすると考えていただけるとありがたいと思います。
|